竹輪

No.646 2025年8月21日配信

 小さい頃から我が家では弁当のおかずとして、よく竹輪が登場していました。昭和のその当時から魚介類のすり身を食べる機会も多く、かまぼこやすり身の揚げ物などと共に「穴の空いた」竹輪は私たち庶民の日常食でした。正月だったら縁起物として食べるレンコンのように穴が空いているので、「その先がよく見通せる」ということなど、誰も言わなかったようですが。

 穴を塞げば見通しが悪くなる(?)といわれても、私はその穴の中に他の食品を詰めて食べるのが大好きです。スーパーのデリカコーナーではポテトサラダが詰められた、衣つきの揚げ物をよく見かけますが、やっぱり夏はみずみずしいキュウリを詰めたものでしょう。縦十文字に切ったキュウリを軽く塩揉みして、竹輪の穴に指せば出来上がり。マヨネーズとの相性もバッチリ。

 竹輪の優れているところは、魚のすり身が主原料なのでタンパク質の含有量が多いところです。この十数年は健康の話といえば、ダイエットなどのカロリーに関わる話が多かったですが、今は「タンパク質」の摂取に関わる情報も多くなっています。高齢化が進む中、フレイル、サルコペニア対策にはたんぱく質による筋肉ケアがとても重要になってきているということです。

 健康寿命のためにということで、高額なサプリメントの案内がいろいろなメーカーから出ていますが、できればリーズナブルに美味しく取り組みたいものです。竹輪は昔、ご飯のおかず、今は酒の肴。毎日の伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」の相棒にもぴったり。お手軽竹輪が健康を叶えてくれるなら、こんないいことはありません。穴からは明日の健康が見えてきそうです。

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