ところてん

No.645 2025年8月11日配信

 ひんやり、つるつるところてん。小さい頃から大好きで、夏に最高ののどごしです。毎年沢山食べていますが、今年ほどところてんを食べる年はありませんでした。基本的にはスーパーなどで購入して食べていますが、最近はバリュエーションも多く、細突きタイプにハマっています。ところてんにかけるタレは鹿児島特産の「黒酢」入りの尖っていない酸っぱさが好みです。

 自宅で手作りすると美味しいと聞いたことがあり、いずれは挑戦しようと思うのですが今は気力が湧きません。ところてんの材料となる天草(テングサ)を洗って、煮て、酢を加えてまた煮て。それを濾して冷蔵庫で固めて切れば良いらしく、意外と簡単そうです。家人からは「料理の鉄人」などと、どんなに煽(おだ)てられようが、キッチンは暑く、やっぱり無理です。

 農林水産省の「うちの郷土料理」のページには、伊豆半島が天草の日本一の産地だと書かれてあり、約1600年前から天草漁が行われていたそうです。凄い、なんとなんと古墳時代の話ということになります。ところてんは奈良時代には正倉院の書物にも記載されているそうです。東南アジアがルーツだといわれますが、もう日本の誇れる伝統食といって良いかもしれませんね。

 ところてんはその組成分の99%が水分で、残りは腸内環境を整える水溶性食物繊維という、実にシンプルな食品です。カロリーは100g当たり2Kcalという超低カロリーで、ダイエットにも利用できそうです。私は氷を沢山グラスに放り込んで、伝承かめ壷造り・本格芋焼酎「幸蔵」を注いで、酒の肴としてツルツルと楽しんでいます。もう、口の中はひんやり天国、やめられません。

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